<ハーレクインコミックス>
1816年(19世紀)ロンドン。領内にある古い屋敷の賃借権のことでヒーローに問題が起きる。
弁護士が話すその問題とは、屋敷の正当な相続人だと主張してきたのが、悪名高い高級娼婦だったからだった。法的には問題ないという。
身のほどもわきまえない娼婦にスキャンダルを起こされる前にヒーローは早急に対処することにしたのだった。
出典:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/
<登場人物>
ルシール・ケラウェイ
・女学校の教師。
ニコラス・シーグレイブ
・伯爵。
スザンナ・ケラウェイ
・ロンドン屈指の高級娼婦。
・ルシールの双子の姉。
<レビュー(多少ネタバレあり)>
女学校の教師をしているルシールの元に突然訪ねてきたのは、何年かぶりに会う双子の姉スザンナでした。
スザンナはルシールに相続した家を空けるわけにはいかないので、旅行に行っている間だけ自分になりすましてほしいといいます。
ルシールは両親が昔暮らした家で、もしかしたら亡くなった両親のことを少しでも分かることができるかもしれないと思い、引き受けたのでした。
ここからルシールの新たな人生が始まります。
一方、領主であるニコラスは賃借権の相続を放棄させようと画策しますが、毅然と対応するスザンナ(ルシール)に、しばし唖然呆然とします。
このような場面がいくつもありニコラスの、とまどう様子が、なんだかおもしろかったです。
何も知らないニコラスがスザンナ(ルシール)の正体を、もし知ったらどんなふうに変わっていくのだろうとワクワクしながら読みました。
自分の思い通りに強く生きるスザンナと、清純で控え目で落ち着きのあるルシール、対照的なお2人の生き方にも見入ってしまいました。そしてステキなラブストーリーに感動しました。とてもイイお話です。