富豪に拾われたお針子／松川祐里子／シャロン・ケンドリック

＜ハーレクインコミックス＞
村の名士でもあるヒーローの名付け親が亡くなった。この村では村人全員で葬儀に参列するなど、村の伝統に従わなければならないことが多々あった。

そこへ高級車から降り毅然と歩く姿のヒーローを見つけたヒロインと村人たち。言葉を交わしたことはないがヒーローが村に戻ってくる度、その姿を心待ちにしていたヒロインだった。

出典：https://ebookjapan.yahoo.co.jp/

富豪に拾われたお針子　試し読み

＜登場人物＞
二コリーナ・ヴィターレ
・愛称　リーナ。
・仕立て屋のお針子。

サルヴァトーレ・ディ・ルカ
・大富豪。

＜レビュー（多少ネタバレあり）＞
葬儀の次の日、母の元で働いているリーナは休みをとります。リーナは今日1日スペシャルな日にしようと決意します。

今日の私は
海辺のバーで
グラニータを
食べて

お気に入りの
入り江で
泳ぐの

出典：「富豪に拾われたお針子」

閉鎖的な村の習慣に縛られたリーナにとって、ちょっとした冒険だったのかもしれません。スキなシーンの1つです。

そしてサルヴァトーレに偶然出会い、2人は初めて会話を交わします。サルヴァトーレからいろんな話を聞きだしたリーナの心は･･･。
居ても立っても居られなくなったのでしょうね。

その後、リーナは大胆な行動に出ます。ちょっと驚きましたがチャンス到来だったのかもしれません。

純朴で素直で明るく生き生きとしたリーナのサクセスストーリーでもあるので読み応えがあります。

また話の流れも、セリフ一つ一つもとてもよかったですし、ラストページのリーナの言葉が心に残りました。

期待を裏切らないワクワク感は、刺激的で情熱的で夏にピッタリな楽しいお話でした。