<ハーレクインコミックス>
突然ヒロインのオフィスに現れたヒーロー。セキュリティ万全のオフィスになぜ入れたのか。
ヒロインの父から借りたという電子キーを見せたヒーローは、自分の名前と身分を明かす。そのあと10年前の約束を果たしにきたのだといった。
出典:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/
<登場人物>
バイオレット・キング
・化粧品会社 経営。
ハビエル・デラクルス
・モンテ・ブランコ王国の王族。
・兄王の補佐役でもあり軍人でもある。
<レビュー(多少ネタバレあり)>
モンテ・ブランコ王国に連れてこられた夜、1人ベッドの中、バイオレットは威圧的な存在感のハビエルを思いだしていました。
目がはなせない、見つめていたくなるほどの存在のハビエルに、バイオレットは早々に気になるようでした。
次の日、バイオレットは図書室に出向き、モンテ・ブランコ王国の歴史を調べることにしました。
絶対王政国家でありこの国の前王、ハビエルの兄弟の父は圧政統治をしていたことと、そして現国王は弟ハビエルと共に国を再建しようと尽力していることを知ります。
そして心の中でハビエルは、バイオレットの生き生きした聡明さに惹かれていくのですが、表面上は自分の立場を優先させます。
それに加え、つらかった過去が押し寄せるためハビエルは、なかなか心を開きません。
このあたりのストーリーは悲しい歴史と相まってハビエルの複雑な心境が垣間見れます。読んでいて胸が痛むシーンもありました。
だけど「呪い」がとけてよかったです。歴史が絡んでいるので奥が深く面白く、じっくり読ませていただきました。
新たな国作りを担うお2人の、ドラマティックなお話は冒頭から引き込まれた分、展開が早く読み応えがあり、読後も心地良い余韻に浸れました。(内容が濃いです)