<ハーレクインコミックス>
クリスマスまで、あと12日。本当なら、この日ヒロインは結婚式の予定だったが、一方的に別れを告げられ式のキャンセルなどで忙しく、泣く気力さえ残っていなかった。
そのうえフラットを追い出され、この大都会で住む場所と恋を失い、孤独を感じずにはいられないヒロイン。
そして唯一の仕事さえ、一流ホテルでの勤務ではあるものの降格させられていたのだった。
出典:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/
<登場人物>
イヴリン・アンダーソン
・愛称 イーヴィー。
・ホテルの客室係。
サルヴァトリオ・ザッカレッリ
・愛称 リオ。
・ザッカレッリ・レジャーグループの
オーナー。
<レビュー(多少ネタバレあり)>
朝方、ホテルのオーナーであるリオが予定を変更し、泊まる予定のスイートルームに入りました。そこで目にしたのは、ベッドの中で眠っていたイーヴィーでした。
イーヴィーが目を覚まし、リオと一緒のところを誰かに写真を撮られ、そこへ支配人が入ってきます。支配人とリオは口論となり、その場で支配人を解雇しました。それを聞いていたイーヴィーはリオに、
何がなんだか
わからないけど
私は罠に
はめられたのね出典:「罠にかかったシンデレラ」
そういうと泣き崩れてしまいました。イーヴィーの悔しさが、伝わってきます。この状況はイーヴィーにとって理不尽だよね。
そしてリオはイーヴィーと、婚約発表をするといい出しました。ここから、お話は急展開していきます。イーヴィーの世界が広がっていく様子は、とてもロマンティックで感動的でした。
リオはある件でクリスマスの間は健全で、いなければなりませんでした。リオが度々、口にする健全という言葉の意味がようやく分かって納得しました。前半から気になっていましたから。
クリスマスが大嫌いなリオは、イーヴィーによってクリスマスは、楽しくてあたたかいものだと知る様子も印象深かったです。
愛情深く誠実で笑顔がステキな祖父思いの心やさしいイーヴィーは、リオにとって健全でしたね。そしてイーヴィーも幸せになって、本当よかったです。