交通事故で父が亡くなり、母が大けがをしたという知らせを受けたヒロイン。
今も100年前の価値観が根付いている故郷の港街。
格差社会の中でヒロインは17歳まで住んでいたのだった。
母の元にかけつけると、そこにいたのは会うことはないはずの男性だった。
出典:https://renta.papy.co.jp/renta/
<登場人物>
モリー・パゲット
・シングルマザー。
・キルト制作経営。
アリエル・パゲット
・10歳になるモリーの娘。
ダニエル・コードル
・愛称ダン。医師。
ヒルダ・パゲット
・モリーの母。
<レビュー(多少ネタバレあり)>
再会したのは11年前に、付き合っていたダンでした。ダンは医師になっていたのです。
ダンは療養中のモリーの母親の主治医でもあったため、モリーに対し母を放っておいたことなど、一方的に責め立てました。モリーは弁明もせず黙り込んでいましたが、モリー自身の心の中は複雑だったのでしょうね。
・11年前、2人にそれぞれ何があったのか。
・なぜモリーは厄介者のウソつきで親不幸のレッテルを貼られているのか。
モリーは1人で耐えていたのです。孤独で不安だったと思います。
古い時代の価値観の中、女性に自立を許さない考え方や、偏見や差別が息づいている街でもあります。
しかしモリーは、1人違う街で子育てをしキルトの制作で会社を立ち上げていたのです。このモリーのしっかりとした芯の強さが人生を切り開いていったのでしょうね。ステキな女性だなーと思いました。
後半のほうからは特に感動します。モリーとダンとの関係もそうですが、ダンとアリエルとの関係、モリーを取り巻く人たちとの交流など、とてもよかったです。
2人が灯す希望は新しい時代の幕開けにも見えました。
きっとモリーとダンが、この街をどんどん変えていってくれそうな気がして、その先も知りたいなーと思うくらいおもしろかったです。