<ハーレクインコミックス>
かつて恋人同士であった2人は再会する。
それは復讐する機会を、あえて用意したヒーローの策略だった。
お互い裏切られたという思いが残っていたが、その思いを隠したまま、冷静に振る舞わなければならない日々が続いていく。
<登場人物>
ナタリア・モンゴメリー
・アシスタント。
アレクシス・デランドロス
・複合企業 経営。
<レビュー>
(多少ネタバレあり)
一週間前、ナタリアの元に届いた手紙は、父の会社を買収した企業からでした。
その日、ひと月前まで自社ビルだった前に、不思議な気持ちでナタリアは立っていたのです。
受け付けを通り、社長室に入ると、目の前にいたのは、かつての恋人アレクシでした。ナタリアは、どんな気持ちだったのでしょうね。
買収された側であるナタリアは、あるパーティーにアレクシスと共に、出席することになりました。
身の置き所がなくなるぐらい中傷の数々に、ナタリアは気分が沈んでいきます。なかなかこの場面は、辛いものがありました。
その様子を見たアレクシスは、踊ろうといいナタリアの肩に手を回します。
伏し目がちのナタリアに、
一 顔を上げて
胸を張って
クールに
ふるまえ
私の前で
そうしてる
ように
ここにいる人間は
私よりはるかに
小物だぞ
君は
そんな奴らに
負けるのか出典:「断罪のギリシア富豪」
ナタリアへの精一杯の思いやりの言葉だと思いました。
なぐさめるわけでもなく、それでいて突き放すわけでもない、ナタリアの心を一瞬にして、立ち直らせたアレクシスならではの、言葉なんだろうな~と思わずにはいられませんでした。
心に残る印象深いシーンです。何故なら、お2人の心が重なったように、見えたからです。アレクシスには憎しみがあるはずなのに、複雑なのでしょう。
それからしばらくして、お互い一番聞きたかったこと。それは・・・・・。
それまで冷静沈着だったお2人でしたが、感動のラストへと、つづいていきます。とてもおもしろかったです。いいお話でした。

