<ハーレクインコミックス 天使を抱いた氷の富豪>
祖父譲りの冷血漢とウワサされるヒーローと、まるでひだまりのような天真爛漫なヒロインとが再会する。
ひっそりと生きてきたヒロインにとって、それは喜びより不安のほうが大きかった。
出典:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/
<再 会>
バー・ローゼスの店に叔母のところから数日前に戻ってきたケイトは、混み合う店内で忙しく働いていた。
その店にジェイク&ルークの兄弟が入ってきた。ルークは兄ジェイクにチェリーパイが絶品だといった。そのときジェイクはハッとする。そこにケイトがいたからだった。
ジェイクはケイトを見つめながら1年前に突然、姿を消したケイトが今まで、どこでどうしていたのかとそう思っていた。
<登場人物>
ケイト・ガトリン
・バー・ローゼスのバーテン。
・シングルマザー。
ジェイク(ジェイコブ)・ブラックストーン
・実業家。
<レビュー(多少ネタバレあり)>
ケイトが、なぜ突然ジェイクの前から消えたのか。それはあまりにも悲しく理不尽な出来事が、ケイトに起きたためでした。
ケイトには選択の余地がなかったのです。それでも前向きなケイトの生き方には、大いに共感しました。
そういうこともジェイクが知ることで、少しずつ自分の心に正直になっていく様子がよかったです。
ケイトはジェイクとは住む世界が違う、2年前も今もそうだと承知しながら過ごしています。愛は・・・ジェイクを変えるのです(変えたのでした)
ケイトは、せつない思いをしながらもやさしく素直な明るさで、周りの人たちをも惹きつけてしまいます。
そんな不思議な魅力が大好きです。本当、ひだまりのような女性でした。
何度、読み返しても飽きのこないステキなお話です。とても幸せな気分に浸れました。
<ハーレクインコミックス 秘密を抱えた家政婦>
(ケイトの兄ザカリ―のお話)
5年前、ヒロインはヒーローの一瞬の表情をとらえ、カメラのシャッターを切った。
それは、一つ目の目的のためだった。
それから5年の月日が流れ、2つ目の目的のために、ブラックヒルズを訪れたヒロイン。
ブラックヒルズ‥‥‥そこはかつて、綿花畑がつづく広大な土地であった。
しかし今は惨憺たる風景が、広がっている。
大きな工場の焼け跡で、ヒロインがカメラを向けたとたん・・・。
そこに現れたのは、なつかしいはしばみ色の瞳のヒーローだった。
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<登場人物>
セイディ・アダムズ
・自称カメラマン。
・実は某屋敷の家政婦(病弱な弟がいる)
ザカリ―・ガトリン
・退役軍人(元大尉)
・現在、セキュリティ会社経営(ブラックストーン社を担当している)
<レビュー(多少ネタバレあり)>
セイディとザカリ―が再会したあと、セイディの突然の訪問にも関わらず、ザカリ―の妹ケイト、母や祖母はセイディを温かく迎えてくれました。
その中で、のちに祖母だけは、何かを感じたようでした。
あのセイディとか
いう娘・・・なんかあるね
隠しごとが出典:「秘密を抱えた家政婦」
こんな屈託のないセイディに、どんな秘密があるのだろうと、思いました。
実はセイディには、やむにやまれない事情があり、そうならざるを得ない、そんなセイディにはセイディなりの悲しい事実があるのでした。
本来のセイディはピュアで明るくやさしい、ケイトに負けないぐらいの聡明な女性であるのに、セイディのその心を曇らせていたのは・・・本当せつなくなります。
その後、後半のほうではありますが、なんといってもセイディの目の前にザカリ―が、まさにヒーローのごとくカッコイイ姿で、登場したことが最高の場面でした。
また5年前に、ザカリ―の元へセイディが来た理由や、ザカリ―の実父のことも判明していきます。
セイディの笑顔が笑顔を呼び、きっともっとたくさんの幸せが、訪れるだろうと思わせてくれました。
そして数年後に、ブラックヒルズの綿花畑は見事に甦り、皆が笑顔にあふれ幸せが綿花畑のように、どこまでも広がっていくように見えました。